ベストとは、ベターの積み重ねだ。
以前、このような記事を書きました。
簡単にこの記事を要約すると、ごっつええ感じのことを一つするよりも、まあまあええ感じのことを継続することの方がいいよ。無理に完璧を目指さなくてもいいよってなことを書きました。
で、今回の記事も似たようなことではあるのですが、これも大事なことですのでお伝えします。
質問です。
Q1:あなたの会社のホームページ、あった方がいいですか?それともなくてもいいですか?
あった方がいいと思う方は、次に進んでください。
Q2:Blog、書いた方がいいと思いますか?書かなくてもいいと思いますか?
書いた方がいいと思う方は次に進んでください。
Q3:毎日書いた方がいいと思いますか?週に一回でいいと思いますか?
毎日書いた方がいいと思う方は次に進んでください。
Q4:ホームページやBlog、Facebookで顔を出した方が信用されると思いますか?出さない方が信用されると思いますか?
出した方がいいと思う方は次に進んで下さい。
Q5:販促物は作った方がいいですか?それとも、そんなモノいらないですか?
作った方がいいと思った方は次に進んで下さい。
いかがでしょうか?ここまで読んでくれた方は、やっぱりいろんなこと、出来ることをやった方がいいと思っているのです。
もちろんすべてするに越したことはありませんが、自分のペースで出来ることをやったらいいのだと思います。やった方がいいことを持続してやっていけば、それはいずれ必ずあなたを助けてくれるモノになるはずです。これなら出来るかもってことを頑張って続けてみてください。
そして、ここからも質問です。
Q6:あなたのホームページ、楽しい方がいいですか?すごい真面目な方がいいですか?
これはあなたの個性の問題になります。めっちゃおバカなページでもいいと思うし、どんだけ真面目なんやっていうページでもいいと思います。そこに、お客さんに対する愛があれば、中身の問題ではないと思います。おバカという個性でもいいし、超真面目っていう個性でもいいんです。お客さんの役に立つのなら、それでいいのです。もちろん一定の欠かしてはいけないこともありますけどね。僕はおバカを選びますがね。
Q7:同業者と組んだ方がいいと思いますか?それともオンリーでいきたいですか?
これも、あなたの個性です。同業者と組んでいろんなことを吸収し、発展させていきたいというのもいいでしょう。誰とも組まず、利益は自分だけに落とすって考えもいいでしょう。僕は組む方を選びますけどね。
Q8:受元オンリーでいきたいですか?それとも超下請けを目指しますか?
報酬をユーザーから直接いただける立場にこだわりたいですか?そちらの方が利益もありますし、直接お客さんとやりとりすることで、大きな満足や感動が得られるかもしれません。もしくは下請けにこだわり、エンドユーザーや受元の両方を同時に喜ばすという選択肢もありでしょう。もちろん、どちらにもこだわらず、両方うまくやっていくって考えでもいいでしょう。
この3つの質問は、「方向性」の質問なんですね。こっちの方がいいかなってことを自分で決めていくのです。
それが、あなたにとってのベターの積み重ねなのです。
やった方がいいことを少しでもやっていく。
自分らしく、やっていく。
それが、あなたにとってのベストへの近道です。
口コミには説得より納得。さらにその上を目指せ。
お客さん、屋根が傷みました。そして雨漏りがしています。修繕で済むならそれでオッケー。葺き替えなんか頭にありません。そしてあなたに修繕の依頼が来ました。そこで見たものは・・・。
※イメージ図です
明らかにもう屋根全体が傷みきっています。瓦はずれているし、土がむき出しのところが何箇所もあります。しかし今回の依頼は雨漏り箇所だけとのこと。でも、あなたの判断は、この屋根は今後早い段階で他の場所でも雨漏りするだろう。出来るなら、もう葺き替えをした方が、結果この家や施主さんのためになる。そう思ったことは何度もあると思います。
そこで、あなたはお客さんに話をします。葺き替えをした方がいいことを。
この話し方を考えるのが今日のBlogです。基本的にお客さん、葺き替えなんかしたくありません。葺き替えというのは仕方なくやるもの。そこに大きなお金がかかりますからね。そんなお客さんにどんな話し方をしますか?それを書いていきたいと思います。
説得
最もオーソドックスで最もダメな方法が説得です。仕方なくする葺き替えを、仕方ないまますることです。もうこの屋根あかんから葺き替えしなはれ、そうしなはれ。修繕してもまたすぐいかんようになるから、思い切って葺き替えしなはれ。こういうことです。嫌なことを嫌なまますることです。あなたはこんな気持ちのお客さんでいてほしいですか?絶対に違うはずです。そもそも、人は説得されるのが嫌いですからね。
説得より納得
仕方なくしなければならない葺き替え、しっかりすることでどうなるかを伝えましょう。葺き替えすればどんなメリットがあるかを伝えるんですね。例えば、見た目がすっごい綺麗になるから新築同然になりますとか、もう二度と雨漏りで困ることはありませんとか、土を取り除くことで屋根が軽くなるんで、そんな不安がありましたらそれも解消されますとか、未来が拓けるイメージをしっかりと伝えるんです。そしてお客さんに主体的に葺き替えをしてもらうのです。
言われてすることだけど、よっしゃ、やったるぜい!って思ってもらうことですね。
そして、そこまでの過程の中でも、そして仕事が決まった後にでも、意識して欲しいことがあります。
説得より納得より共感
説得や納得で葺き替えをしていただいても、お客さんの屋根の不安・不満は解消されます。でも、そこで終わってはいけません。それよりも上の感情、「共感」これが大事です。
あなたがお客さんの「頼んだぞ!』という想いを受け止めて、しっかり仕事をするのは当然なんですが、あなたの想いもお客さんに感じてもらう必要があるんですね。
なぜこの仕事をしているのか?
なぜ あなたでなければいけないのか?
お客さんにどうなってほしいのか?
お客さんに、明確にこのことを伝えることが出来れば、そしてそのことにお客さんが共感することが出来れば、
あなたに頼んで本当に良かった。
こう思ってもらうことが出来ます。それが本当に大事なんです。そこからが「次の仕事のスタート」なんです。口コミが発生するんですね。
挨拶ができること
丁寧であること
誠実であること
素早いこと
口コミが発生するには、こういう当たり前のことも大事です、というか基本なんですが、それ以上のことを「発信」することもこれからは大事にするべきです。
なぜこの仕事をしているのか?
なぜ あなたでなければいけないのか?
お客さんにどうなってほしいのか?
これはあなたの心の中にしかありません。めっちゃ考えてみてください。絶対にあなたを一段階上のレベルに引き上げてくれるはずです。
経営者に必要なコト、社員に見せるべきモノ、お客さんに思ってもらうモノ。
経営者が絶対に意識しなければいけないコトがあります。っていうか、ある程度は心の中で意識していると思います。個人であろうと会社であろうと、ちょっとは思っているコトだと思います。それは
安定と冒険
仕事をしていく上で、この二つは必ず意識して、かつ求めなければいけません。この一見相反する二つの事柄を追求していくのが、経営者の役割です。
安定
経営者なら安定した売り上げがほしいはずです。毎月毎月ちゃんと一定の売り上げを上げるコトが出来れば、とりあえずはそれに越したことはありません。僕らの仕事はなかなか先の見えにくい商売。安定を求めるのは必要不可欠です。
毎月定期的な売り上げを上げる。そのことについてはめっちゃ考えてみるのがいいです。屋根の仕事をしていなくても、定額収入が入ってくる。こんな感じのことはいつも意識しておいてください。
冒険
冒険ってワクワクとドキドキ、たまにハラハラ。こんな気持ちじゃないですか?これも経営していく上で絶対に必要なことです。ただ単に作業を繰り返していく。売り上げをあげるために必死で頑張る。それだけじゃ面白くないじゃないですか。安定だけを求めてつまらないじゃないですか。せっかく選んだこの仕事。絶対に楽しい方がいいに決まっています。だったら冒険しましょう。
大きなモノにチャレンジしましょう。
装備を整えてチャレンジしましょう。
仲間を集めてチャレンジしましょう。
経営者にとって、これは絶対に必要な2つのコトです。が、同時に社員さんにも見せるべきモノなのです。
安定も社員さんに見せなければいけません。うちの給与体系はこうだ、休みはこうだ、福利厚生はこうだ、こんなことを明確に伝えるが大事です。社員さんは必ず安定を望んでいます。それを把握しておいてください。
社員さんにも、冒険したいという心も持ってもらう必要があります。ワクワクやドキドキ、この感情を仕事の中でどう思ってもらうのか?これが大事です。社員さんは人生の3分の1の時間をあなたの会社で過ごします。その時間がつまらないなんて思われたくないじゃないですか。出来るなら一緒に楽しく大きな目標に向かって共に歩んでいきたいじゃないですか。あなたにしか出来ない、社員さんをワクワクドキドキさせる方法が必ずあるはずです。是非それを探してみてください。
お客さんも安定を求め、冒険するんです。
僕ら屋根の仕事は、お客さんの不の解消です。屋根の修理や葺き替えをすることで、安心な暮らし、そしてずっとそれが安定してある暮らしを求めています。これは間違いないです。
そして、お客さんは冒険するのです。あなたという人間に何百万という大金をつぎ込むという超冒険をするのです。その事実をしっかり把握出来てますか?
おそらく初対面であろうあなたに、これからずっと住み続ける大事な家の一部を任せ、大金をつぎ込むのです。これを冒険と言わずなんといいますか?
冒険される人間であれ。
あなたは、冒険される人間ですか?
この人なら任せてもいいと思ってもらえるような人間ですか?
安定と冒険。この相反する二つの事柄。意識するのをオススメします。これは人生においても大事なことです。